【平均被害額105万円】副業詐欺の見分け方と対策を解説!人ごとではない増加する被害から身を守るには?

近年、副業ブームの高まりとともに「簡単に稼げる副業」をうたう詐欺が増加しています。実際、2018年の働き方改革以降、副業への関心が急上昇し、円安や物価高騰を背景に副業に挑戦する人が増えています。その需要に便乗した副業詐欺も急増しており、国民生活センターによると2023年度の副業詐欺の相談件数は約3700件と、3年前の約2.8倍に達しました。
被害額も深刻で、2024年度には1件当たり平均被害額が105万円を超えるとの報告もあります。本記事では、副業詐欺の手口や具体的事例を紹介し、副業詐欺の見分け方や被害に遭わないための対策、安全な副業の探し方まで詳しく解説します。
下記の検索より副業詐欺情報を確認できます。
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よくある副業詐欺の手口
副業詐欺には様々な手口がありますが、特に被害が多い典型例をいくつか紹介します。

① 「簡単なタスクで高収入」型
「SNSのいいねを押すだけ」「決まったメッセージを送るだけ」といった簡単な作業で誰でも高収入が得られるとうたう手口です。最初に数百円〜数千円程度の少額報酬を与えて信用させる一方で、高額報酬を得ようとすると「有料会員登録が必要」などと称して事前に料金を支払わせます。さらに「作業にミスがあった」「報酬を引き出すには手数料が必要」など様々な理由で追加の振込を要求され、結局報酬は受け取れず支払ったお金も戻ってこないという流れです 。
例えば、子育て中の30代女性が「動画を見るだけで報酬が得られる」という広告を信じて副業を始めました。最初は1回数百円の報酬が支払われたため信用してしまい、次第に「入力ミスの処理費用」名目で15万円を請求されるなど要求がエスカレート。
最終的に「報酬を出金するには40万円が必要」と言われ、生活費までつぎ込んでしまったケースがあります。
他にも「チーム全員がミスをした」と言われて高額な処理費用を払わされたり、報酬受取直前に「アカウント凍結解除料」を要求されるケースも報告されています。
② 情報商材やオンラインスクール型の詐欺
「誰でも月○○万円稼げるノウハウを伝授」と称して、高額な情報商材(マニュアルや教材)やオンライン講座の受講料を支払わせる手口です。一見、スキル習得や研修のように見えますが、実態は役に立たないノウハウで高額な料金だけ取られるケースが大半です。また、「期間限定○割引」などと煽って冷静な判断をさせないようにし、返金保証があっても連絡が取れなくなるなどのトラブルも報告されています。
③ 投資を装った副業詐欺
「副業として簡単に資産運用」と称し、暗号資産(仮想通貨)やFXへの投資話を持ちかける詐欺です。「必ず儲かるツールがある」「プロが代行運用」といった謳い文句でお金を出させ、出資させた後に連絡が途絶えたり、更なる追加投資を要求されます。副業というより投資詐欺の一種ですが、「スマホでできる副業」と宣伝して油断させる点で巧妙です。最初に少額の利益が出たように見せかけ安心させてから、「もっと稼ぐには追加の入金が必要」と誘導するなど手口は巧みです。
④ マルチ商法・ねずみ講型の勧誘
「紹介するだけで報酬」「在宅で簡単にできる販売ビジネス」と称して、人を勧誘することで収入を得るマルチ商法(連鎖販売取引)に引き込む手口です。知人やSNS経由で「いい話がある」と誘われ、高額な商品や会員権を購入させられる場合もあります。参加時に高額の初期費用が必要だったり、「友達を○人紹介すればボーナス」といった仕組みであれば注意が必要です。実際にはネットワークビジネスへの加入で、儲かるのは一部の上位会員だけというケースがほとんどです。
この他にも、「高額懸賞に当選したので代理で手続きをすれば報酬を支払う」と持ちかけ手数料を騙し取るケースや、マッチングアプリで知り合った相手から副業名目で投資話に誘導されるケースなど、副業詐欺の手口は年々多様化しています。どの場合も、「楽に大金が稼げる」という甘い言葉で誘い、最終的には何らかの名目でお金を支払わせる点は共通しています。
副業詐欺の見分け方
怪しい副業話に引っかからないためには、いくつかの共通する警戒ポイントを知っておくことが重要です。以下のチェックリストに1つでも当てはまる場合は副業詐欺の可能性が高いと考え、応募や契約を控えてください。

- 「スマホ1台で稼げる」「誰でも簡単」「在宅ワークですぐ高収入」など、手軽さや高収入を強調する誘い文句がある。
- 募集元の企業名や所在地、連絡先が不明瞭で、公式サイト等に会社情報の記載がない。
- 登録料や教材費など事前に金銭を要求される旨が書かれている、または初期費用が必要と言われた。
- 仕事内容に比べて報酬額が異常に高い、もしくは「◯◯するだけで月○○万円」など現実離れした金額が提示されている。
上記のようなポイントに該当する副業案件は非常にリスクが高いため、応募や問い合わせをする前に一度立ち止まりましょう。また、少しでも「怪しい」と感じたらやり取りを中断し、警察や家族に相談することが大切です 。
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詐欺被害に遭わないための対策
副業詐欺から身を守るために、次のような対策を心がけましょう。

- 情報を鵜呑みにしない:「簡単に稼げる」「絶対儲かる」といった宣伝文句を安易に信じないでください 。うまい話ほど裏があると肝に銘じ、冷静に疑う姿勢が大切です。
- 事前に相手を確認:提案してきた企業名や担当者名でインターネット検索し、評判や口コミ、過去のトラブルがないか調べましょう。公式サイトが無い、副業の内容があいまいな場合は要注意です。
- 個人情報を安易に提供しない:氏名・住所・口座情報などをむやみに相手に伝えないでください。悪用されるリスクがあります。
- 支払い要求には応じない:本来「稼ぐための副業」で先にお金を払う必要はありません。もし「登録料」「保証金」など名目で金銭を求められたらその時点で詐欺を疑いましょう 。決して言われるままに支払ってはいけません。
- 周囲に相談する:少しでも不審に感じたら、一人で判断せず家族や友人、専門機関に相談しましょう。客観的な意見をもらうことで冷静な判断ができます。
- 証拠を保存する:SNSのメッセージやメール、振込明細などやり取りの記録は全て保存しておきましょう。万一被害に遭った場合の追跡調査や返金交渉で重要な証拠になります。
これらを実践することで、怪しい副業案件を遠ざけ被害を未然に防ぐ効果が期待できます。常に「おかしい点はないか?」とチェックする習慣を持ち、安全第一で行動しましょう。
安全な副業の探し方
それでは、安心して取り組める安全な副業を見つけるにはどうすれば良いでしょうか。ポイントは「信頼できる募集元」と「適正な報酬・内容」であることを見極めることです。

信頼できるプラットフォームを利用する:副業を探す際は、実績のあるサービスやプラットフォームを活用しましょう。例えば、大手求人サイトやクラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズ等)のように運営元がはっきりしており、利用者の評価やレビューが見られるサイトは安心材料になります。これらのプラットフォームでは運営によるチェック機能や支払い仲介もあるため、個人間で直接やり取りするより安全性が高い傾向があります。
副業内容と報酬の妥当性を確認する:提案されている仕事内容が具体的かつ現実的かを判断しましょう。例えば、「記事ライティングで○文字○円」「Webデザイン制作1件○万円」といったように、作業内容と報酬がつり合っている案件は健全です。一方で「誰でもできる単純作業なのに高額報酬」の場合は要注意です。安全な副業は基本的にスキルや時間に見合った対価が支払われるものであり、労力ゼロで大金を得るような話はありません。
募集情報の開示内容をチェックする:正式な副業募集であれば、求人ページや募集要項に会社名・所在地・連絡先・担当者などが明記されています(※通信販売などでは法律により「特定商取引法に基づく表示」が義務付けられています)。運営者の素性が明らかになっているかは重要な確認ポイントです。また、契約内容(業務委託契約書や利用規約)が整備されているかも信頼性を測る材料になります。
周囲の評判を調べる:興味のある副業案件やサイト名で検索し、他の利用者の体験談やレビューを確認しましょう。「○○ 副業 詐欺」などのキーワードで検索してみるのも有効です。同じ名前の副業案件でトラブル報告がないか事前に知ることで、危険な案件を避けられます。
そのほか、「まずは本業に支障のない範囲の小さい案件から始めてみる」「公的機関(ハローワークや自治体の求人支援サービス)を利用する」といった方法も安全性を高めるのに有効です。信頼できる情報源から副業情報を得て、少しずつ実績を積み重ねていくことで、リスクを抑えて収入アップを図ることができます。
詐欺被害に遭った場合の相談窓口
万が一、副業詐欺の被害に遭ってしまった場合や「騙されたかもしれない」と不安に感じた場合は、すぐに以下の公的な相談窓口に連絡してください。
- 消費者ホットライン「188」(いやや!) – お近くの消費生活センターや相談窓口に繋がる全国共通の番号です。消費生活相談の専門家に被害状況を説明し、適切なアドバイスや対応策を求めましょう。
- 警察相談専用電話「#9110」 – 最寄りの警察の相談窓口に繋がる全国共通ダイヤルです。詐欺の可能性がある状況を伝え、捜査や被害届の相談をすることができます。
- サイバー犯罪相談窓口 – 都道府県警察本部にはインターネット詐欺専用の相談窓口があります。各都道府県警のウェブサイトで「サイバー犯罪相談窓口」を調べ、メールや電話で相談することも可能です。
- 法律の専門家に相談 – 被害金額が大きい場合や返金を求めたい場合は、弁護士や司法書士など法律の専門家に相談しましょう。地域の弁護士会や法テラス(日本司法支援センター)では、無料相談や費用扶助の制度も利用できます。
これらの窓口では、被害回復の手段や今後取るべき行動について具体的なサポートを受けることができます。泣き寝入りせず、必ず第三者に相談して今後の対応を検討しましょう。
まとめ
副業を始める人が増える一方で、その善意や焦りに付け込む副業詐欺も増加しています。「楽に稼げる話」は存在しないと心得て、常に慎重に副業案件を見極めることが大切です。今回解説した副業詐欺の見分け方のポイント(甘い誘い文句に注意、事前費用の要求はNG、会社情報の有無など)を念頭に置き、怪しい話には近づかないようにしましょう。
また、安心して取り組める副業を選ぶためには、信頼できるサービスを利用し、適切な契約と対価が得られる仕事を選ぶことが重要です。地道にコツコツと実績を積む副業こそ、長い目で見て自分のスキル向上や収入アップにつながります。
もし少しでも「おかしい」と感じたら決して一人で悩まず、早めに公的機関や専門家へ相談してください。皆さんが安全に副収入を得て、充実した副業ライフを送れるよう、本記事の内容がお役に立てば幸いです。
※副業詐欺に関する相談先:消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)では、無料で相談が可能です。被害に遭ったかなと感じたら迷わず連絡しましょう。
副業詐欺の情報提供を募集しています。
当サイトでは、副業詐欺に関する体験談・トラブル事例を募集しています。
どんな小さなことでも構いません。
共有いただければ、対処方法の検討に役立つ可能性があります。
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【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的アドバイスや結果を保証するものではありません。ご自身の状況に応じて、専門家にご相談ください
- 参考情報
 [スキマバイトでトラブル増加:儲かるどころかカネを取られるサイトも、被害は平均105万円 | nippon.com]
 [〖独自〗“副業詐欺”急増 高額報酬をちらつかせ…被害者が語る手口「スマホ1台で稼げる」甘い誘い文句に要注意|FNNプライムオンライン]
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